著者は2年前からRX-8 スピリットR を所有しておりますが、購入する際には相当悩みました。
なぜならインターネットでRX-8について検索すると、「壊れる、やめとけ」といったネガティブな意見が多かったからです。
RX-8はやめとけではなく、むしろオススメできる車です。
以下の記事でなぜオススメできるのか解説しているので是非ご覧ください。
そこで著者は、以下で記載する項目について注意して選んだ結果、不具合のない良質なRX-8に出会うことができました。
そこで今回は良質なRX-8を見つけ出すために、注意すべき項目、探し方について解説していきたいと思います。
良質なRX-8を選ぶポイント
長期保証が付帯する車両を選ぶ
良質なRX-8を見つける上で、一番重要な点は1年~3年の長期保証が付帯する車両を選ぶことに尽きます。
RX-8は一般的なレシプロエンジン車と異なり、ロータリーエンジンを搭載している関係上、エンジン本体の発熱量が大きいことが特徴です。
出典:三井ダイレクト損害保険株式会社
またロータリーエンジンは、エンジン内部の冷却をエンジンオイルのみで行っているため、エンジンオイルの負担が格段に大きいため、定期的なオイル交換を行っていたかどうかによって状態の良し悪しが決まります。
RX-8の場合、オイル交換を怠っていた車両はエンジン始動すらできない場合もあります。
多くの販売店が導入している中古車保証制度「カーセンサーアフター保証」では、加入要件として以下の項目をあげています。
加入に当たっては「カーセンサー認定(車両品質評価書)」および「法定点検記録簿」が必要となります。
出典:カーセンサーアフター保証の詳細
長期保証を付帯するには、上記の要件をクリアしている必要性があるため、オイル交換を始めとした日常のメンテナンスがしっかりされており、販売店側も「壊れにくい」と自信を持っている車両以外は保証をつけることが難しいと言えます。
ですので、これらの保証が付帯しているどうかを確認することが、良質なRX-8を見つける一番の近道であると言えます。
圧縮圧力(コンプレッション)が基準値内の車両を選ぶ
次に確認する必要があることは、圧縮圧力(コンプレッション)が基準値内であることです。
ロータリーエンジンは、燃焼室が移動しながら爆発する構造上、気密をアペックスシール、サイドシールのみで保持しており、これらの部位が経年劣化等により消耗し、圧縮抜けをしている場合があります。
圧縮抜けをしてしまうとエンジン始動が困難になる、燃費が極端に悪化する、エンジンパワーがダウンするといった症状に繋がり、最終的にはオーバーホールが必要となってしまいます。
圧縮圧力(コンプレッション)の基準は、以下の通りとなります。
標準値:830kPa(250rpm)
出典:株式会社ケーズコネクト オーテックプラス
限度値:830kPa(250rpm)
三室差:150kPa以内
ロータ差:100kPa以内
これらの要件を満たさないものについては、オーバーホールが必要になります。
圧縮圧力(コンプレッション)の数字を確認するようにしましょう。
なお販売店によっては、圧縮圧力(コンプレッション)の確認をしていない所もあります。
その場合、エンジンの始動性を確認し、エンジンがかかりにくい、かかるまでの時間が長いといった症状があれば、購入を避けるようにしましょう。
上記は、著者がRX-8を購入する際に、販売店からもらった圧縮圧力値(コンプレッション)のデータです。
すべて基準値内であり、標準値にも近い数字であったため、状態は良好であると判断できました。
後期型(2008年3月〜)のモデルを選ぶとより安心
最後にチェックすることは、買おうとしているRX-8が後期型に属しているかどうかを確認することです。
RX-8は年式により、前期型、後期型と区別することができますが、後期型はメタリングオイルポンプの構造が大幅に改良されており、エンジンの耐久性が大幅に向上しています。
出典:メタリングオイルポンプとミクスチャーオイル[ライーザ]
ただしRX-8の後期型の生産数は、前期型と比べて圧倒的に少ないため、車両価格が高めとなっています。
なお、前期型であっても適切に管理されていた車両であれば、一般的なレシプロエンジン車と同等の耐久性はありますので、長期保証の有無、定期的なメンテナンスの有無、圧縮圧力値の確認を最優先に行ってください。
中古車サイトでの探し方
次に中古車サイトでの探し方について、解説していきます。
ここではカーセンサーでの探し方を取り上げます。
カーセンサーからRX-8を検索し、カーセンサーアフター保証対象車の項目にチェックを入れてください。
これだけで保証対象車を絞り込むことができます。
出典:カーセンサー
この他にもディーラー系販売店でRX-8の中古車を保有している場合もあり、メーカー系販売店の項目にチェックを入れることで、絞り込むこともできますが、現在では取り扱い数が非常に少ないです。
圧縮圧力(コンプレッション)の確認についてですが、下記の通り販売ページの中に記載している所もあるので、チェックしてみるのもいいかもしれません。
出典:カーセンサー
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は良質なRX-8を探すにあたって、注意すべき項目、実際の中古車の探し方について解説しました。
皆様のRX-8探しの参考になれば幸いです。
以上、motomoro-style(@Motomoro_style)でした!