デリカD5のガソリンモデルは、2019年12月末で生産終了をしていますが、中古車市場では今も多くの車両が取引されています。
しかし、インターネットの記事を見るとディーゼルモデルの情報ばかりクローズアップされており、ガソリン車の情報は非常に少ないと感じます。
そこで今回は、
・デリカD5(ガソリンモデル)に求められるエンジンオイルとは
・オススメできるエンジンオイルについて
以上について、解説していきたいと思います。
デリカD5(ガソリンモデル)に求められるエンジンオイルとは?
デリカD5(ガソリンモデル)のエンジンについて
デリカD5のガソリンモデルは、3種類のエンジンが使われています。
4B11型 | 4J11型 | 4B12型 | |
---|---|---|---|
エンジン | 直列4気筒 DOHC 16バルブ | 直列4気筒 SOHC 16バルブ | 直列4気筒 DOHC 16バルブ |
総排気量 | 1998cc | 1998cc | 2359cc |
最高出力 | 150PS/ 6,000 rpm | 150PS/ 6,000 rpm | 170PS/ 6,000 rpm |
最大トルク | 20.1kgf•m/4,200 rpm | 19.4kgf•m/4,200 rpm | 23.0kgf•m/4,100 rpm |
駆動方式 | 2WD | 2WD | 4WD |
販売期間 | 2009年〜2011年 | 2011年〜2019年 | 2007年〜2019年 |
発売当初は、4B12型を搭載するモデルのみが販売されていましたが、燃費性能を追求した4B11、4J11型を搭載する2WDモデルが後に追加されています。
4B12型は現在でもアウトランダーPHEV、エクリプスクロスPHEVにも採用されており、優れた基本性能を誇る名機です。
ポート噴射式のため、エンジンオイルの負担は小さい
デリカD5(ガソリンモデル)のエンジンはポート噴射式(PFI)となっており、エンジンオイルが汚れにくい特徴があります。
出典:どぅりんりのページ
ポート噴射式(PFI)は吸気バルブ直前の吸気ポートで燃料を噴射する方式。
シリンダー内に直接燃料を噴射する直噴式(DI)と比べて出力と燃費性能に劣るが、燃焼によって燃え残りの混合気が出にくく、エンジン不調の原因となる「煤」の発生が少ない。
実際に、著者のデリカD5は7,000km走行でオイル交換を行っても、汚れは少ないです。
このことから、直噴式(DI)を採用するガソリン、ディーゼルエンジンと比べて、エンジンオイルの選択肢が広いと言えます。
デリカD5(ガソリンモデル)には耐熱性の高いエンジンオイルが最適
では、デリカD5にはどんなエンジンオイルを使うべきか?
結論から言うと、デリカD5には耐熱性に優れたエンジンオイルを使用するべきと考えます。
理由としては、
・車重が2トンに迫るほど重い
・ミニバンのため多人数乗車、多くの荷物を乗せる機会が多く、長距離走行も多くなりがち
以上の点からエンジンへの負荷がかかりやすく、発熱量が多くなってしまうからです。
トルクの細いガソリンエンジンはエンジン回転数が高めになりがちなので、負担が大きくなりがちです。
耐熱性に優れたエンジンオイルの見分け方とは?
耐熱性の高いエンジンオイルとは何か?
見分け方について、記載していきたいと思います。
ベースオイルの種類に注目する
ベースオイルとはエンジンオイルの主成分となるオイルです。
ベースオイルはAPI(アメリカ石油協会)により、5段階(グループ)に分類することができ、グループが進むにつれて品質が向上していきます。
ベースオイルの種類 | 耐熱性能 |
---|---|
グループⅠ 鉱物油 | 低(100〜120℃) |
グループⅡ 鉱物油 | 低(100〜120℃) |
グループⅢ 高度水素化分解基油(VHVI、HIVIなど) | 中(170〜200℃) |
グループⅣ PAO(ポリアルファオレフィン) | 高(200〜220℃) |
グループⅤ グループⅠ~Ⅳに属さないベースオイル(エステル系など) | 高(200℃程度) |
ベースオイルの種類によって、耐熱性能はこれだけ変わってきます。
発熱量が大きいといっても、出力の大きいスポーツカーではないので、グループⅢ程度のベースオイルが使われていれば十分です。
デリカD5のエンジンオイルを選ぶ際は、グループⅢ以上のベースオイルが使われているか確認しましょう。
グループⅣ、Ⅴのベースオイルを採用したエンジンオイルも使用できますが、価格も高くなります。
高温時の粘度が高めのオイルを選ぶ
エンジンオイルには、5W-30などといった数字が記載されています。
これはオイルの粘度を表しており、SAE粘度グレードと呼ばれます。
5W-30などの「5W」は冷間時のオイル粘度を表しており、数字が小さければ小さいほど、低温でのエンジンオイルの流動性に優れていることを示しています。
後ろの数字「30」は高温時のオイル粘度を表しており、数字が大きければ大きいほど、高温でのエンジンオイルの粘度が高いことを示しています。
デリカD5は上記で述べた通り、エンジンの発熱量が多くなりがちです。
高温時のオイル粘度が高めのものを選びましょう。
0W-30や5W-30のオイルがオススメです。0W-20も使用可能ですが、夏場や過走行車の場合は避けたほうがいいでしょう。
なお、0W-50といった極端なワイドレンジオイルはスラッジの発生量が多く、熱による劣化も早いので使用を避けるべきです。
デリカD5(ガソリンモデル)にオススメできるエンジンオイルについて
TOYOTA 純正モーターオイル(キャッスルオイル) 5W-30
1つ目にオススメする商品はトヨタ 純正モーターオイル(キャッスルオイル) 5W-30です。
このオイルはとにかくコスパが良いです。
Amazonでの販売価格は4L缶 約3,600円(2024年9月時点)と脅威的な安さで販売されており、お財布に優しいです。
だからといって、品質が低いわけではなく、トヨタの新車開発時にも使われるオイルなので、信頼性は担保されています。
著者はこのオイルを継続的に使用していますが、フィーリングも良いので重宝しています。
ENEOS X PRIME 5W-30
2つ目にオススメする商品はENEOS X PRIME 5W-30です。
このオイルはENEOS独自の技術を用いて開発を行ったベースオイル「WBASE」を採用しています。
「WBASE」はエンジンオイルとして最適な分子構造に極限まで近づける工夫を行うことで、高い粘度指数を実現しています。
粘度指数(viscosity index)とは、潤滑油の温度に対する粘度変化の度合いを表した物性値のこと。
数値が大きいほど温度による粘度変化が小さく、常温域でのオイル抵抗が少なくなるため、燃費改善効果が期待できる。
また、オイル性能を劣化させる「硫黄」を含まない摩耗防止添加剤「ZP(ジアルキルリン酸亜鉛)」を最適配合することで、オイル性能の長寿命化を実現しています。
価格は、4L缶 5,900円(2024年9月現在)と比較的安価であり、ENEOSのガソリンスタンドでも取り扱っているので、手軽に使用することができます。
AZ エンジンオイル 4L 5W-30 SN [CEC-002/サーキットプラス]
3つ目におすすめする商品はAZ エンジンオイル 4L 5W-30 SN [CEC-002/サーキットプラス]です。
このオイルはベースオイルとしてグループⅢ(VHVI)に加えて、高価なグループV(エステルオイル)が使用されています。
エステルは、分子中に数個のエステル結合を持つ合成基油で、低粘度ながら高粘度指数をもち、低温流動性、高温安定性に優れています。
また、金属に吸着しやすい特徴から潤滑性能が良く、高いエンジン保護性能を発揮します。
エステルは使い方が難しく、配合しただけでは十分な効果が発揮できないですが、AZは独自の添加剤配合を行うことで、エステルの良さを効果的に引き出しています。
価格は、4L缶 4,500円(2024年9月現在)と高価なエステルを使用している商品の中では、コスパに優れています。
過走行気味の車両に対し、特にオススメできるオイルです。
まとめ
今回は、デリカD5(ガソリンモデル)に適したエンジンオイル、オススメの商品について解説させていただきました。
皆様のオイル選びの参考になれば幸いです
以上、motomoro-style(@Motomoro_style)でした!