
エンジンオイルに興味のある方は、「トヨタ純正オイル」と「キャッスルオイル」という2つの名前を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
どちらもトヨタ系のオイルとあって価格が安く、自分の車に使ってみたいという方もいるかもしれません。
そこで今回は、
トヨタ純正オイル、キャッスルオイルとは?
両者の違いについて
選ぶ際のポイントについて
以上について、解説していきたいと思います。
トヨタ純正オイルとは?

トヨタ純正オイルは、トヨタ自動車が開発に関わり、自社エンジンの性能を最大限に引き出すために設計されたエンジンオイルです。
トヨタのエンジンに特化した作りをしており、耐久性や燃費性能といった車のポテンシャルを引き出す工夫がされています。
API SP規格を取得しており、0W-8、0W-16、0W-20のオイルは全合成油(グループⅢ相当のベースオイルと推定)と品質も高いです。

トヨタ純正オイルとして販売されているものはすべて「SP規格」を取得しています。
キャッスルオイルとは?


キャッスルオイルは、株式会社トヨタモビリティパーツが展開するアフターマーケット向けのオイルブランドです。
株式会社トヨタモビリティパーツとは、全国に展開していた33のトヨタ部品共販株式会社と、カー用品の企画・販売を手がけていた株式会社タクティーが統合して誕生したトヨタ自動車の連結子会社です。
トヨタ純正オイルが専用品の作りとしているのに対し、キャッスルオイルは汎用性を重視した作りとなっているのが特徴です。
キャッスルオイルはアフターマーケット向けということもあり価格も安定しており、コスパにも優れています。
トヨタ純正オイルとキャッスルオイルの違いとは?
では、具体的に両者にはどのような違いがあるのでしょうか?
比較表は以下の通りとなります。
項目 | トヨタ純正オイル | キャッスルオイル |
---|---|---|
位置づけ | 純正オイル | 汎用オイル |
ターゲット | トヨタ車ユーザー | 他社ユーザー |
コンセプト | トヨタ車への適合性を重視 | 汎用性、品質と価格のバランスを重視 |
価格 | キャッスルより高価 | 安価 |
入手場所 | トヨタディーラー、量販店、オンライン店 | ジェームス、オンライン店 ※ペール缶のみ |
トヨタ純正オイルとキャッスルオイルは中身一緒なんでしょ?と勘違いされる方がいらっしゃしますが、別物です。
使用されるベースオイルや添加剤、その配合量も異なります。
しかし、どちらのオイルも最新のAPI規格を取得しており、キャッスルオイルの性能が劣っているというわけではありません。
選ぶ際のポイントについて
ここまでトヨタ純正オイルとキャッスルオイルの違いについて、紹介してきました。
ここからはどちらのオイルを選ぶべきか?
選び方のポイントを紹介していきます。
こんな方にはトヨタ純正オイルがおすすめ
燃費性能など、性能を最大限引き出したい方
トヨタ車(特に新車)に乗っている方
トヨタ純正オイルは、トヨタの新車開発の際に使用されるオイルであり、開発者の想定通りの性能を発揮するよう作られています。
特に燃費性能については、カタログ値に近い数字を発揮できるようシビアな調整を行っています。
性能重視の方にはトヨタ純正オイルがおすすめです。
また、新車購入した方もトヨタ純正オイルを選ぶべきです。
耐久性能試験でもトヨタ純正オイルは使われているので、エンジン性能を長期間維持することにも繋がります。



万が一故障してもトヨタ純正オイルを使っていれば、故障時にも説明がしやすくなります。
こんな方にはキャッスルオイルがおすすめ
他社ユーザーや低年式の車に乗っている方
DIYでオイル交換し、コストを抑えたい方
キャッスルオイルは、どちらかというと汎用性を重視した作りとなっています。
そのため、カー用品店「ジェームス」でもキャッスルオイルが指定交換オイルの1つとして選ばれています。


他社の車に乗っている方やトヨタ車でも低年式の車に乗っている方は、こちらのオイルがオススメです。
DIYでオイル交換を行う方にもキャッスルオイルはオススメです。
品質も悪くない上に、20Lあたり1万円以下(2025年6月現在)と激安で入手できるため、オイル交換のコストを大幅に抑えることが可能です。



オイル量4Lの車であれば、1回あたり約2,000円程度の費用で済みます。
まとめ
ここまで、トヨタ純正オイルとキャッスルオイルの違いや選ぶ際のポイントについて紹介しました。
この記事があなたのオイル選びの参考になれば幸いです。
以上、motomoro-styleでした!